「…そう、ですか」

「…あなたは大丈夫ですか?」

「え?」

「ここに来たって事は、具合が悪いとか
怪我とかしてるんじゃ…」


……自分が泣くくらい苦しいのに
そんな時に、私の心配をしてきた事に驚いた


「えっと…
いつもの事なので」

「だ、だめですよっ」


返した言葉に
弾かれたように

シャッ!と勢い良く
目の前のカーテンが開いて



「私に構ってないで
自分の体を優先してくださいっ!」



必死な顔で、そう訴えてきたその人は



「…」



思わず見惚れてしまうくらい
とても、かわいらしい女の子だった