色っぽい目つきでそう囁いて、紫音は私の耳にチュッとキスをした。

 リップ音が直接鼓膜に届いて、脳が溶けそうになる。

 こんなに強引なことをされてるのに、私はそれが嫌じゃないーー。

 ドキドキと爆発しそうになる心臓を押さえながら、私は改めて紫音の存在の特別さを実感した。

 私がそばにいたいと思う人は、触れたいと思う人は、やっぱり紫音だけだ。