私が彼に愛されていると感じるように、優星君も私に愛されていると感じてほしいの。

「だからこれからは、もっと素直に自分の気持ちを伝えるね。……とはいっても、恥ずかしくて無理な時もあるかもしれないけど」

 それでも少しずつ自分の気持ちを伝えることに慣れていったら、思い切って触れてほしいと言える気がするの。
 もっと優星君のぬくもりを感じたくて、再び強く彼に抱きついた。次の瞬間、勢いよく身体を離される。

 どうしたの? 急に。もしかして私に抱きつかれるのが嫌だった? そんな不安が押し寄せてくる。

「だめだよ、星奈」

「えっ?」

 ため息交じりに言うと、優星君は苦しげに私を見つめた。

「あまり可愛いことを言わないでくれ。でないと、自分を抑えきれなくなる」

 それって……。
 ある考えが浮かんだら、じわじわと身体が熱くなっていく。

「今はただそばにいられるだけで十分と思いながら、ふとした瞬間に星奈のことを抱きたくてたまらなくなる。だから夜も同じ時間に布団に入らないように、仕事を持ち帰ってきているというのに……」

 本当に? 優星君も私と同じ気持ちだったの? 触れたいと思ってくれていた?

 トクン、トクンと胸の鼓動が増していく。