星斗と星七じゃないけれど、私もあとひとりくらい家族が欲しいな。星斗と星七をお兄ちゃんとお姉ちゃんにしてあげたいし、今度は優星君とそして双子とともに子育てをしていきたい。
 なにより優星君に触れてほしい。

 公佳には、そばにいられるだけで十分なんて言ったけど、そんなことなかった。この先もずっと触れ合えないのは嫌だもの。


「とは、いったものの……」

 隣で万歳をして眠る双子の寝顔を眺めながら、またため息が零れる。

 大きなベッドには私たち三人だけ。優星君はまだ書斎で仕事中だ。こうして暮らし始めてから、一緒にベッドに入って「おやすみ」と言い合ったことがない。

 時計に目を向けると〇時を回ろうとしていた。

 明日も仕事だよね。それなのにこんな遅くまで家で仕事をしているということは、私たちとの時間を作るために、無理して持ち帰ってきているんだ。

 いつも邪魔しちゃ悪いと思って、先に寝ていたけれど今夜は眠れそうにない。