ストレートにしたい! なんて言ったら引かれそう。かといって、これからもずっと触れてもらえないのは寂しい。

 なんだろう、この矛盾する思いは。触れられると思えば恥ずかしくて、触れられないのは寂しいだなんて。

「ママー、見て!」

「きれーになったよ」

 ドアを開けて私を手招きする双子に、慌てて「本当に? ママにも見せて」と言って子供部屋へと向かう。
 言葉通り、圭君と一緒に遊んだおもちゃは全部片づけられていた。

「すごいね、ふたりとも。えらい!」

 褒めたら星斗と星七は目を輝かせた。

「せいととせな、えらいって! あかちゃんくるかな」

「はやくくるといいねー」

「うん!」

 盛り上がる双子を見ると、いよいよ赤ちゃんはくるかわからないとは言えない雰囲気だ。

 そもそも妊娠したってすぐに生まれるわけではない。十ヵ月もの間、私のお腹の中で大きく育ってから生まれてくるのだから。

 きっと星斗と星七は、いい子にしていたらすぐに赤ちゃんが来るとでも思っているんだろうな。可愛いな。

「ママ! ごはんのおてつだいもする」

「せなもする!」

「ありがとう、じゃあお願いしちゃおうかな」

 私がキッチンへ向かえば、すぐに双子も後を追ってくる。