「星斗と星七は、兄弟が欲しい?」

「きょーだいってあかちゃん?」

「そうだよ」

 優星君に聞かれ、双子は「うーん」と考え込む。

「せなはほしい?」

「うん、ほしい。おともだちにもあかちゃんいたでしょ? かわいーかったよね」

「うん、かわいかった! やっぱりほしいね」

 お互いに大きく頷き、優星君にしがみついた。

「パパ、せいともせなもあかちゃんほしい」

「ほしいよ」

「そっか」

 優星君は星斗と星七を抱き上げ、優しい眼差しを向ける。

「きっと星斗と星七がいい子にしていたら、うちにも赤ちゃんがくると思うぞ」

 えっ? ちょ、ちょっと優星君ってばなにを言って……っ!

「ほんとー? やったー!」

「せいと、ちゃんといいこにしてよーね」

 優星君の話を信じた双子は大喜び。どうするの? 優星君、まだ二歳といえど、こういうことはしっかりと覚えていたりするのに。

「じゃあせな、おへやのおかたづけしてくるー」

「せいともやる」

 双子は優星君の腕の中でバタバタと暴れ、下ろしてとせがむ。