「それはそれは……なんかごちそうさま」

「べつに惚気ていないけど?」

「私には惚気に聞こえたの。本当に余計な心配だったね。じゃあなにか進展があったら教えてよ? 三年ぶりでどうだったか興味あるし」

「ゲスな話はやめて」

 すぐさま突っ込めば公佳は笑いながら「相変わらず星奈はウブだよね」なんて言う。

 仕方ないじゃない、友達同士でこういう系の話をするのは慣れないし、恥ずかしいんだもの。

「またこうして同じ東京に住めるようになって、子供たちも随分と打ち解けてきるようだし、これからは頻繁に会おう。今日みたいにゲスな話も聞いてあげるから」

 根に持っているのか、〝ゲス〟という言葉に棘を生やして言ってきた。そんな公佳が可笑しくて笑いをこらえる。

「はいはい、頼りにしていますよ」

 だけど次第にこらえなくなり笑ってしまうと、彼女はムッとしながらも私につられて笑う。
 それから他愛ない話をしたり、子供たちと遊んだりしながら楽しい時間を過ごした。

そうなると圭君と公佳が帰ると言えば、星斗と星七は大泣き。「まだ一緒に遊びたい!」駄々をこねた。