しばらく考えて僕は言った。

「本屋さんかな」

「理由は?」

「·····僕は本が好きだし、

好きな人の好きな物に

包まれるのもいいかなぁなんて」

僕は何を言ってるんだろう。

「確かにそれもいいかも」

そう言って陽葵は微笑んだ。

「まだ時間はあるから

ゆっくり、ゆっくり、

困ったら周りに相談して

自分の道が見えたらそれから

進めばいいんだよ」