「へ?」
「ごめんごめん。茉白ちゃんが面白いから、つい遊びたくなっちゃった」
「な!?」
今のが、遊び!?
とりあえず、本気で襲われることはないからひと安心だけど……!!
「茉白ちゃん、俺とトモダチになってよ」
わたしの上に覆いかぶさったまま、至近距離でにこりと笑う男。
と、友だち……?
え?
「俺とトモダチになってくれたら、あのこと2つとも秘密にしてあげるよ」
下着のホックに触れていた手は離れて、セーラー服の中から手を出すと、乱れを整えてくれる。
でも、わたしの上からは退いてくれない。
こ、今度はなんだ、急に……友だち、なんて。
なにか企んでいるとしか思えない。
「なにも企んでないよ。ただ茉白ちゃんと仲良くなりたいだけだって」
じっと目の前の男を見ていれば、わたしの考えていたことを悟ったのかそう言う。
……そんなことを言われても、どうしても怪しいと思ってしまう。
でもでも、友だちになるだけであのことを2つとも秘密にしてもらえるんだったら……拒否できない。
「トモダチになろうよ」
笑顔で言われて、わたしは「……なる」とうなずいた。