今はゴールデンウィーク中。
店も通常より忙しい。
いつもよりバイトの人数はいるのだけど。
それでも、やっぱり忙しい。
店長の私も。
接客スタッフとして駆け回っている。
今日の営業は終了。
みんなで片付けをして。
戸締りも完了。
そのまま、まっすぐ家に帰った。
私は実家に住んでいる。
弟は結婚していて。
家を出ている。
なので。
実家には。
両親と私、三人暮らし。
夕飯を食べ終わり。
自分の部屋でくつろいでいる。
「あっ……」
そのとき。
着信音が鳴った。
相手は。
大学のときからの友達、木咲愛依。
内容は。
近いうちに合コンをしようという話が出ているらしい。
私は。
合コンはあまり乗り気ではない。
そのことは愛依も知っている。
けれど。
参加するはずの中の一人が参加できなくなってしまい。
いるだけでいいから私に参加してほしいとのことだった。
すごく迷った。
けれど。
一度くらいなら。
参加してみてもいいのかな。
そう思ったから。
愛依に参加すると伝えた。