『…すみません…見てはいません。ですが…「足音」は聞こえました。逃げるような足音で…バタバタと。もちろん気にはなりましたが、僕は先生を何とかしないとと思い、上には上がらず、下に降りて人を呼びに行ったんです』
ちょっと怯えたような彼に、
『もちろん、君の対応が正解だよ。怪我人が目の前にいたんだから当然だ』
と、凛音が言った。
その好青年は、少し安心したようだった。
『ありがとうございます。僕…気になって足音のことは先生には言ったんですが…後で聞いたら佐々木先生は自分で落ちたんだって知って。じゃあ、あの足音は関係なかったんだって思ってたんです』
『なるほど、そうだったんだね。本当にすごく重要な話をありがとう。助かったよ。あと、ちなみに…その足音の話をしたのは…誰にかな?』
『あ、はい。演劇部の「副顧問の山口先生」です』
『山口先生?』
ちょっと怯えたような彼に、
『もちろん、君の対応が正解だよ。怪我人が目の前にいたんだから当然だ』
と、凛音が言った。
その好青年は、少し安心したようだった。
『ありがとうございます。僕…気になって足音のことは先生には言ったんですが…後で聞いたら佐々木先生は自分で落ちたんだって知って。じゃあ、あの足音は関係なかったんだって思ってたんです』
『なるほど、そうだったんだね。本当にすごく重要な話をありがとう。助かったよ。あと、ちなみに…その足音の話をしたのは…誰にかな?』
『あ、はい。演劇部の「副顧問の山口先生」です』
『山口先生?』