凛音と出会ってなかったら…


きっと平凡な毎日を過ごすだけだったと思うから。


もちろん、事件は起こって欲しくないし、それを楽しいと思ってるわけじゃない。


それでも凛音と一緒に目の前にある問題に向き合って、私は…


これからも誰かの役に立っていたい。


そう…強く思ってる。


次の日、私達は2人で学校に行って、また話を聞いて回った。


もはや、新聞記者山田は有名人になっていた。


このルックスのおかげか、女子達は凛音が何を聞いてもみんなスイスイ答えてくれる。


それどころか、凛音が来ていないか探してるファン達が、たった数日の間にたくさん現れる始末。


おそるべし凛音のイケメンパワー。


横にいる私は目も合わせてもらえない。


でも、有難いことに情報はあっという間に集まってくるんだけどね。


ただ、いくつかの情報は集まったものの…特に有力なものはなかった。