そしてそんな自分に嫌気がさす
永久の負のループ



私は、これ以上兄に自分の汚い感情が
バレないようにと精一杯の笑顔を取り繕って



「うん、ありがとう。でも、私には頼りになる彼氏がいるから大丈夫だよ。」



そう言い放った。



「あぁ……うん。そっか、菜々にはもう彼氏いるから俺は必要ないか!ごめんな、いつまでも子供なわけないしな。」



あははと笑う兄に合わせて
取り繕った笑顔を絶やさずにいる



これ以上は辛いから
早く帰ってもらおう



するとナイスタイミングで
ピンポーンとインターホンが鳴った。



「あ、お兄ちゃんごめん。誰か来たみたい」



「そうだな。おっと、もうこんな時間か。俺もそろそろ帰るな」



そう言って立ち上がると玄関に向かう兄
その後ろについて私も玄関に向かう。



兄がガチャっとドアを開けると
そこには見慣れた男性



俊くんが立っていたーーーーーー。