「ねぇ、私見ちゃったんだけどー、あんたの彼氏の浮気現場」

それは友だちからの密告だった。

「パードゥン?」

「だーかーらー、浮気だってー」

「は?雄飛(ゆうひ)に限って絶対ありえない。だってアイツ、私にメロのメロだよ?」

「普通にメロメロって言え」

「見間違えじゃないの?」

「そう思って、一応写真も撮ったんだけど…」

そう言いながら、友だちが見せるスマホの画面には、完璧に彼氏と見知らぬ女のツーショットが収められていた。

思いっきり雄飛の顔写っちゃってるし、ガッツリ手も繋いでいる。これは確定だわ。


「よし、ぶっ殺」