辺りに見事なほどに乾いた音が響き渡る。

女は乳をぶるんぶるん揺らしながら、尻もちをついた。

一瞬何をされたのか分からない様子の女はしばらく間抜けな顔で静止していたけれど、たちまちに目を涙を浮かべて。

「うわぁああああん!!!いたいよぉぉー!!」

子どものように泣きじゃくり始めた。

「ゆうくぅーん!!たすけてぇっ!」

「しつこい」

再度雄飛にひっつこうとする女を、もう一度平手打ちする。

「うあああぁん!!!女の子の顔を殴るなんてぇぇえええ!!!」

「顔に男も女もねぇんだよ」

私は尻もちをついたままの女の前髪を鷲掴み、引き寄せる。


「おい、さっき何て言ったか覚えてる?」