「こりゃ同世代が告白しないのわかるわ……恋那もすごいね、この二色くんの冷たさに立ち向かってるってことでしょ? 尊敬するんだけど」

「うーん……?」

「二色くんのどこがそんなに好きなの?」

「ええぇ……そりゃあいっぱい……」



確かに、今の振り方は先輩に同情しちゃうくらいだったけど。


でも、二色くんってそんなに冷たいイメージないんだけどなぁ。

つめたいというより、クールで口数が少なくて、ミステリアスで。時々いじわるだけど、なんだかんだ優しいし───…



「……あのさぁ、木嶋さん」



思考を遮る声に、ん? と顔を上げると、そこには二色くんのご尊顔。朝も見たけれど、やっぱりかっこいい。



「覗き見するならもっとうまくやんなよ」

「覗き……えっ、あ、いや!二色くんこれには深い訳があってですねぇ!?」

「へえ。じゃあその深い訳説明してみて」

「嘘ですバッチリ覗いてましたごめんなさいぃ…」



コンマで撃沈。二色くんって表情変えずに圧かけてくるからちょっと怖い。

隣でアオちゃんも苦笑いしちゃってる。巻き込んでごめんね? と心の中で謝っておいた。