サラリーマンの間を掻き分けて
腕が延びてきた。


そして麗の腕を掴むと
勢い良く引っ張られた。


『ッ!』


引き寄せられるように
胸元にすっぽりおさまった。


「フッ!ナイスキャッチ。」







この声。




この香り。




知ってる。