そう心の中で思った瞬間だった。

「テメー何してんだよッ!」

「うわぁっ」

──バキッ、ボコッ!


悲鳴の声と一緒に聞こえた声──。


「せ、先輩....っ」


な、なんでここに...


今すぐ先輩の元に駆け寄りたいのに、足に力が入らなくて、ずるずると床に座り込む。



「ヒィっこの悪魔!俺にこんなことしてタダで済むと思うなよ」


床にふせながらもまだ強気でいる。

それはまるで負け犬の遠吠えのよう。


「ほぉお?タダじゃ済まない...な、それはお前の方だ、この程度で済んだことをありがたく思え」


先輩の圧に私まで萎縮してしまいそうになる。


「な、こんな生徒会長いねぇよ訴えてやるっ!」


「はぁ訴えられるものなら訴えてみろ、まぁ出来ればの話だがな、俺からしてみればお前のことなんかいつだって、退学にできるんだからな」


「クソッ」

ぐぅのねも出ないのか、慌てて出ていってしまった。