「....諦めませんよ」ボソッ


えっ...


ボソッと何かを言われたと思ったら、ジリジリと詰められていた距離が壁際までおいつめられて手首を掴まれる。


「え...っ、あの...離して....っ」


まずい....


「諦めろなんて無理な話だ、ずっと遠くから見てきたんだ、君は俺の天使だよ?そんな子を諦めろなんて無理だよ。近くで見ても可愛いね」


ゾクッ


全身に嫌な汗が流れる。


この人話が通じない。

「肌も白くて小さい....この手首、力入れたら折れちゃいそうだね」


ゾクッ

な、何言ってるのこの人...

こ、怖いよ...


どんどん近づいてくる顔に、怖くてぎゅっと目をつぶった。


助けて、先輩....