女神が"部室棟"に到着する。
そこには"サッカー部"などの木の表札が下げされたドアが
いくつも並ぶコンテナのような小さい四角い建物が
混在していた。
「ど〜こ〜へ〜い〜った〜〜。」
女神がその1つ目のコンテナに躊躇なくバズーカ砲を発射する。
ドーーン!
ドカーーン!
コンテナが音を上げて破裂するように飛び散る。
よく見るとコンテナとコンテナの間は間隔が空いており、
1つコンテナを吹き飛ばしても他のコンテナまで破壊することも煙で見えなくなる事もない。
このどれかのコンテナに隠れているとして、
順番に破壊すれば問題はない。
コンテナから出て逃げ出そうが、そこを機関銃で確実に仕留める。
「逃〜げ〜て〜も〜無〜駄〜だ〜〜〜!!」
ドーーン!
ドカーーン!
1つ目の煙が晴れたタイミングで隅々まで確認出来るよう地面に降り立ち、
ゆっくり歩きながら丁寧に1つ1つコンテナを破壊する。
『もし、1人を囮に逃げようとも、右手の機関銃で1人。左手のバズーカで1人仕留めてくれる。』
両手に最強の武器を携える女神。
女神の背後は今来たグラウンド。
"部室棟"は学校の敷地の端っこに位置する為、奥は壁。
逃げた所は、逃げ場のない袋のネズミ。
しかし、そのネズミ相手にも女神は気を抜かない。
ネズミ一匹の逃げ道すら見逃さない。
「か〜く〜れ〜て〜も〜無〜駄〜だ〜〜〜!!」
心は冷静と思いつつもその狂気は言葉からヒシヒシと伝わる。
ドーーン!
ドカーーン!
そうこうしているうちに次々に破壊されるコンテナ。
逃げ場もどんどん奪われる。
「コンテナも残り2つじゃ!」
ガチャ!そのコンテナの1つに女神が照準を合わせる。
その時、、、。
サクッ!
「!!」
一瞬何が起きたか分からなかった。
女神はバズーカを抱える肩に力が入らない事に気付く。
バズーカが重みでガタンと落ちる。
<b>見ると、その肩には一本の矢が突き刺さっていた。
「、、、弓矢!!?」
女神はそれが刺さり、血が出ている事を確認すると、飛んできたであろう方角を睨みつけた。</b>
そこには"弓道部"と書かれた木板のコンテナの前に
弓矢を射った亮輔の姿。
「とにかく"部室棟"に着いたら俺が隙きをくつ!」
2人が散り散りに逃げる前、亮輔は一言のみ祐介に助言していた。
"部室棟"にある何かで一矢報いる。
そこからどうするか。
逃げるにしても少しでも時間稼ぎがしたかった。
そんな亮輔の文字通りの一矢。
そんな一矢が女神のバズーカを奪った。
しかし、
「!!、、、貴〜様〜〜〜!!」
女神はもう片方の腕の機関銃を亮輔に向けようと振りかぶる。
「や〜〜!!」
その女神を別方向から走ってきた祐介が
竹刀で叩き落とすように機関銃をもつ右手を狙う。
計画していたわけではない。
亮輔から「隙きをつく!」と、言われたから
逃げるわけでもなく、隙きを狙って自分も攻撃をしようと
竹刀を持って準備をしていた。
"面"のように大きく振りかぶった"小手"が女神の右手に
綺麗に決まり、
カタン!
女神が機関銃を落とす。
しかし、怒りの女神の右腕はさらにすぐさま次の武器を
装備しようと金色に光りだす。
「貴様から殺してやる!」
見下すように祐介を睨みつける女神。
"小手"を体重を乗せて思い切り打ち終わった祐介は
そのしゃがんだ体制のまま女神の威圧に押され
足がすくんで動けない。
女神の光に包まれた"何か"を祐介に向けた。
「おら〜〜!!」
そんな隙に走り込んできていた亮輔が女神の顔面を
思い切り体重を乗せた赤の拳のグローブで
綺麗に捉えた。
「ぐお〜〜!!」
めり込むかのように女神の頰が亮輔の拳の形に変わる。
「食らいやがれ!!」
そのまま腕を思い切り振り抜いた。
バーーーン!
大きな殴る音と共に大きく吹き飛んだ女神。
そのまま"部室棟"を抜け、
あの時、梨緒が下敷きにされた木材の山に
ガラガラガラーン!
と、音を立て突っ込んだ。
「よし!」
計画してたわけでは無かった。
ただガムシャラに近くに落ちていたもので祐介の危機を
救いたかった。
亮輔が手応えに歓喜の声を上げる。
祐介も竹刀を地面に置いて立ち上がった。
「が〜〜〜!!」
しかし、声を上げすぐしゃがみ込む祐介。
見ると足のふくらはぎの辺りから血が出ている。
どうやらどこかで女神のマシンガンが当たったらしい。
それでも力を振り絞って
無理にダッシュをして
思い切り竹刀を打ち込んだ。
それほど無理をしてまで祐介が作った隙。
実は亮輔も銃弾によるかすり傷や爆発による火傷が多数ある。
満身創痍。
そして、なりよりも
無数に武器を出してくる女神に対して
唯一丸腰の亮輔たちが部室の道具で与えられたダメージ。
亮輔が恐る恐る木材の山に近づく。
「倒していてくれ、、、。」
グローブの拳をギュッと握り
警戒しながらゆっくり近づく。
これ以上何かされない為に倒せているかの確認。
いざという時の為のグローブ。
しかし、それ以外はほぼ丸腰。
次来たらひとたまりもない。
「さすがに次は無理だ、、、。」
亮輔が木材の山を覗き込む。
大きな木材の山は木材同士の間に隙間がある。
その隙間から中がしっかりと確認出来た。
「!!」
亮輔はしっかりそれを確認した。
「、、、いない!!」
「ハハハハハハ!」
同時に空からこだまする声。
それは"部室棟"の上空。
祐介の少し斜め上を見上げる空だった。
そこには"サッカー部"などの木の表札が下げされたドアが
いくつも並ぶコンテナのような小さい四角い建物が
混在していた。
「ど〜こ〜へ〜い〜った〜〜。」
女神がその1つ目のコンテナに躊躇なくバズーカ砲を発射する。
ドーーン!
ドカーーン!
コンテナが音を上げて破裂するように飛び散る。
よく見るとコンテナとコンテナの間は間隔が空いており、
1つコンテナを吹き飛ばしても他のコンテナまで破壊することも煙で見えなくなる事もない。
このどれかのコンテナに隠れているとして、
順番に破壊すれば問題はない。
コンテナから出て逃げ出そうが、そこを機関銃で確実に仕留める。
「逃〜げ〜て〜も〜無〜駄〜だ〜〜〜!!」
ドーーン!
ドカーーン!
1つ目の煙が晴れたタイミングで隅々まで確認出来るよう地面に降り立ち、
ゆっくり歩きながら丁寧に1つ1つコンテナを破壊する。
『もし、1人を囮に逃げようとも、右手の機関銃で1人。左手のバズーカで1人仕留めてくれる。』
両手に最強の武器を携える女神。
女神の背後は今来たグラウンド。
"部室棟"は学校の敷地の端っこに位置する為、奥は壁。
逃げた所は、逃げ場のない袋のネズミ。
しかし、そのネズミ相手にも女神は気を抜かない。
ネズミ一匹の逃げ道すら見逃さない。
「か〜く〜れ〜て〜も〜無〜駄〜だ〜〜〜!!」
心は冷静と思いつつもその狂気は言葉からヒシヒシと伝わる。
ドーーン!
ドカーーン!
そうこうしているうちに次々に破壊されるコンテナ。
逃げ場もどんどん奪われる。
「コンテナも残り2つじゃ!」
ガチャ!そのコンテナの1つに女神が照準を合わせる。
その時、、、。
サクッ!
「!!」
一瞬何が起きたか分からなかった。
女神はバズーカを抱える肩に力が入らない事に気付く。
バズーカが重みでガタンと落ちる。
<b>見ると、その肩には一本の矢が突き刺さっていた。
「、、、弓矢!!?」
女神はそれが刺さり、血が出ている事を確認すると、飛んできたであろう方角を睨みつけた。</b>
そこには"弓道部"と書かれた木板のコンテナの前に
弓矢を射った亮輔の姿。
「とにかく"部室棟"に着いたら俺が隙きをくつ!」
2人が散り散りに逃げる前、亮輔は一言のみ祐介に助言していた。
"部室棟"にある何かで一矢報いる。
そこからどうするか。
逃げるにしても少しでも時間稼ぎがしたかった。
そんな亮輔の文字通りの一矢。
そんな一矢が女神のバズーカを奪った。
しかし、
「!!、、、貴〜様〜〜〜!!」
女神はもう片方の腕の機関銃を亮輔に向けようと振りかぶる。
「や〜〜!!」
その女神を別方向から走ってきた祐介が
竹刀で叩き落とすように機関銃をもつ右手を狙う。
計画していたわけではない。
亮輔から「隙きをつく!」と、言われたから
逃げるわけでもなく、隙きを狙って自分も攻撃をしようと
竹刀を持って準備をしていた。
"面"のように大きく振りかぶった"小手"が女神の右手に
綺麗に決まり、
カタン!
女神が機関銃を落とす。
しかし、怒りの女神の右腕はさらにすぐさま次の武器を
装備しようと金色に光りだす。
「貴様から殺してやる!」
見下すように祐介を睨みつける女神。
"小手"を体重を乗せて思い切り打ち終わった祐介は
そのしゃがんだ体制のまま女神の威圧に押され
足がすくんで動けない。
女神の光に包まれた"何か"を祐介に向けた。
「おら〜〜!!」
そんな隙に走り込んできていた亮輔が女神の顔面を
思い切り体重を乗せた赤の拳のグローブで
綺麗に捉えた。
「ぐお〜〜!!」
めり込むかのように女神の頰が亮輔の拳の形に変わる。
「食らいやがれ!!」
そのまま腕を思い切り振り抜いた。
バーーーン!
大きな殴る音と共に大きく吹き飛んだ女神。
そのまま"部室棟"を抜け、
あの時、梨緒が下敷きにされた木材の山に
ガラガラガラーン!
と、音を立て突っ込んだ。
「よし!」
計画してたわけでは無かった。
ただガムシャラに近くに落ちていたもので祐介の危機を
救いたかった。
亮輔が手応えに歓喜の声を上げる。
祐介も竹刀を地面に置いて立ち上がった。
「が〜〜〜!!」
しかし、声を上げすぐしゃがみ込む祐介。
見ると足のふくらはぎの辺りから血が出ている。
どうやらどこかで女神のマシンガンが当たったらしい。
それでも力を振り絞って
無理にダッシュをして
思い切り竹刀を打ち込んだ。
それほど無理をしてまで祐介が作った隙。
実は亮輔も銃弾によるかすり傷や爆発による火傷が多数ある。
満身創痍。
そして、なりよりも
無数に武器を出してくる女神に対して
唯一丸腰の亮輔たちが部室の道具で与えられたダメージ。
亮輔が恐る恐る木材の山に近づく。
「倒していてくれ、、、。」
グローブの拳をギュッと握り
警戒しながらゆっくり近づく。
これ以上何かされない為に倒せているかの確認。
いざという時の為のグローブ。
しかし、それ以外はほぼ丸腰。
次来たらひとたまりもない。
「さすがに次は無理だ、、、。」
亮輔が木材の山を覗き込む。
大きな木材の山は木材同士の間に隙間がある。
その隙間から中がしっかりと確認出来た。
「!!」
亮輔はしっかりそれを確認した。
「、、、いない!!」
「ハハハハハハ!」
同時に空からこだまする声。
それは"部室棟"の上空。
祐介の少し斜め上を見上げる空だった。