ドーン!
大きな母線に小さな衝撃が走る。
「女神様!敵機、本艦に衝突したもようです!」
もちろんこれだけ大きな船だ。
たかが小さな戦闘機が衝突した所でそこまでの損害はない。
もうこれで何も出来るはずもない。
しかし、そう思いながらもその小さな脅威がしっかり去ったかどうか。
それだけが女神の中でどこか不安だった。
「敵機撃墜を確認しろ!」


パラパラ、、、。
亮輔たちの戦闘機が突っ込んだ場所には大きな穴が空いていた。
それは母船からしたら戦闘機1個分の小さな穴。
モクモク煙が充満し戦闘機の存在は確認出来るものの2人の安否は分からない。
煙から見える戦闘機の影だけで両翼は折れ、もう飛行は不可能なのが分かる。
いや、まだ分からない!
「、、、。」
相手は化け物。駆けつけた宇宙人が複数人で銃を構え、
警戒しながら戦闘機に近づく。
「、、、。」
ゆっくりゆっくり。
「、、、」
いつ化けてでるかも分からない。
戦闘機も変形するかも、、、
「、、、」
足をするように、ひたり、ひたり、と慎重に。
「、、、」
煙に包まれた戦闘機のコックピットに近づく。

ドドドドドド!
そこへ煙の間を縫うように弾丸が飛び散る。

「!!」
一斉に散るように逃げる宇宙人達。

「ハハハハハハ!死ねや!死ねや!」
煙から出てきたのはマシンガンを持った祐介。
ドドドドドド!


「女神様!奴らの生存を確認!只今銃で応戦中。」
兵隊軍なら女神へ連絡が入る。
「、、、やはりか、、、念には念を用意していたな。」
女神がボソリと呟く。そして軽快に指令を出した。
「船内全兵に告ぐ。侵入者を発見!ただちに全兵総動員で侵入者を捕獲せよ!!」
女神は思う。
「もうこれで大丈夫だろう。これだけの兵の数。」
「頼りだったはずの能力は先程解除してやった。」
「おそらく現在使用している銃などはあらかじめ積んであったものだろう。」
「そうそう長くは持つまい。これだけの兵力を相手に。」
「、、、出来るはずがない!!」



「オラオラオラオラ!」
祐介が機関銃をぶっ放す。
カチャッ!
その横に遅れてショットガンを持った亮輔が参戦する。
「、、、援護に来たぜ!祐介!」
ドーーン!