アルティメットの練習が終わり、俺と渚、そして沙梨奈以外には帰てもらった。
美咲は何か納得行かないような顔をしていたが、後で理由を言うからと言って無理に帰らせた。
「それで…裕也ん。話って何かな?」
自分で口に出すのが怖かった。だけど、もう受け入れなければいけない。
俺の勇気が…、向かい合うことが、最後のピースだったんだ。
「なぁ…」
「あの時、何で消えたんだよ?沙梨奈、いや莢未」
昼から吹き荒れる風がいまだに止まない。
「ゆ……裕也ん?何言ってるの……?」
「渚、もういい。俺、分かったんだ。なぁ、莢未なんだろ?」
すると、沙梨奈は渚と顔を見合わせた後、小さく頷いて俺に視線を合わせて来た。
「久しぶり、ゆーちゃん」
そこにいたのは、声や姿は違うものの、『ゆーちゃん』と言う口調はまぎれもなく莢未だった。それに、俺が、莢未の瞳を間違えるはずがない。
「いつから……かな?何で、沙梨奈=莢未って分かったの?隠してたつもりなんだけどな」
「こんなの落としておいて良く言うよ」
俺はポケットから星のペンダントを取り出し、莢未の手に握らせた。
「ないと思ったらゆーちゃんが持ってたんだね?」
「もう落とすなよ?」
「ま、わざと落としたんだけどね」
小さく莢未が舌を出す。その仕種は、紛れも無く莢未のもので、俺は少し身震いがした。
美咲は何か納得行かないような顔をしていたが、後で理由を言うからと言って無理に帰らせた。
「それで…裕也ん。話って何かな?」
自分で口に出すのが怖かった。だけど、もう受け入れなければいけない。
俺の勇気が…、向かい合うことが、最後のピースだったんだ。
「なぁ…」
「あの時、何で消えたんだよ?沙梨奈、いや莢未」
昼から吹き荒れる風がいまだに止まない。
「ゆ……裕也ん?何言ってるの……?」
「渚、もういい。俺、分かったんだ。なぁ、莢未なんだろ?」
すると、沙梨奈は渚と顔を見合わせた後、小さく頷いて俺に視線を合わせて来た。
「久しぶり、ゆーちゃん」
そこにいたのは、声や姿は違うものの、『ゆーちゃん』と言う口調はまぎれもなく莢未だった。それに、俺が、莢未の瞳を間違えるはずがない。
「いつから……かな?何で、沙梨奈=莢未って分かったの?隠してたつもりなんだけどな」
「こんなの落としておいて良く言うよ」
俺はポケットから星のペンダントを取り出し、莢未の手に握らせた。
「ないと思ったらゆーちゃんが持ってたんだね?」
「もう落とすなよ?」
「ま、わざと落としたんだけどね」
小さく莢未が舌を出す。その仕種は、紛れも無く莢未のもので、俺は少し身震いがした。