学校が終わった後、俺は美咲を連れて俺の家へと向かった。いつもは通い慣れていて、つまらない道も、美咲がいるだけで数倍楽しかった。
「ここだよ」
「へぇ、裕也っぽい家だね。じゃあ、お邪魔しまーす」
美咲は靴をきちんと揃えてから家に上がる。
「あら、あなた裕也の彼女?」
「か…母さん!?」
何で母さんがいるんだ?
確か今日は仕事だったはずじゃ…?
「あ…はい。裕也君とお付き合いさせて頂いてる榎本 美咲です…よろしくお願いします」
「あら、そんな固くならなくてもいいわよ。美咲ちゃんね。どうぞゆっくりしてって?」
「あ、はい……」
美咲はどうやら緊張しているようだ。俺は少しぎこちない笑顔を浮かべていた美咲を、自分の部屋に上げた。
「……何かコメントしようのない部屋だね」
美咲はそういってベッドに腰かけた。
「何か飲む?」
「あ、お気遣いなく」
「じゃあ麦茶持ってくるよ」
やっぱり…何となく莢未に似てるんだよな。
莢未もいつも『お気遣いなく』と言っていた。
冷蔵庫から麦茶を取り出していた時、玄関から声がした。きっと陽菜が帰って来たのだろう。案の定足音は近づいて来た。
「ここだよ」
「へぇ、裕也っぽい家だね。じゃあ、お邪魔しまーす」
美咲は靴をきちんと揃えてから家に上がる。
「あら、あなた裕也の彼女?」
「か…母さん!?」
何で母さんがいるんだ?
確か今日は仕事だったはずじゃ…?
「あ…はい。裕也君とお付き合いさせて頂いてる榎本 美咲です…よろしくお願いします」
「あら、そんな固くならなくてもいいわよ。美咲ちゃんね。どうぞゆっくりしてって?」
「あ、はい……」
美咲はどうやら緊張しているようだ。俺は少しぎこちない笑顔を浮かべていた美咲を、自分の部屋に上げた。
「……何かコメントしようのない部屋だね」
美咲はそういってベッドに腰かけた。
「何か飲む?」
「あ、お気遣いなく」
「じゃあ麦茶持ってくるよ」
やっぱり…何となく莢未に似てるんだよな。
莢未もいつも『お気遣いなく』と言っていた。
冷蔵庫から麦茶を取り出していた時、玄関から声がした。きっと陽菜が帰って来たのだろう。案の定足音は近づいて来た。