「裕也、おはよ。昨日はゴメンね」

俺が席に着いたと同時に、美咲は俺に頭を下げて来た。きっと昨日のことを謝っているんだろう。

「ああ、気にすんなよ」

もう少しで、お父さんからサイズ聞けたのにな…。

「ねぇ、裕也。今日、裕也ん家に行ってもいいかな…?」

「え…?」

それって……そういう意味だよな……。美咲も付き合ってから大胆になったなぁ。

「何、いやらしい顔してるの?私、陽菜ちゃんに謝りたいんだよね…」

「あぁ、そっちか」

「そっちって何よ?」

「え、あ…」

「裕也、頭の中そんなことしか考えてないの?」

返答に窮した俺を、美咲が冷たく突き放す。

「ま、そっちはまた今度のお楽しみね」

「え?」

「な…何でもない!そ、それより今日、裕也の家に行くからね!」

それだけ言うと美咲は、ぷいっと顔を背けた。

「変なことしか考えてないのはどっち何だか……」