「じゃあね裕也ん!ちゃんと帰ったら私にメールするんだよ」

結局、連絡先を教えることで渚は元気を取り戻してくれた。

渚はそれだけ言うと、執事にエスコートされながら、見るからに高そうな車に乗り込んだ。

「さぁ、裕也様はこちらに御乗車下さい。聖藍高校までお送り致します」

「え…ああ。お願いします」

何か悪い気がするけど、ここはご好意に甘えることにしよう。

俺は執事さんのエスコートを受けながら、車に乗り込んだ。