「み…あー……あの……みさ、み……」

「もう、さっきからしつこいよ?アルティメットならやらないって言ってるじゃん!」

やっぱり可愛い人ってのは怒った顔も可愛いんだな……じゃなくて!やばい、このままじゃアルティメットに誘うどころか、完全に嫌われてしまう
。ここは、大地達には悪いが、アルティメットは諦めよう。

「ごめん……美咲。機嫌直してよ。もうアルティメットには誘わないからさ。悪かったよ」

「え……?」

「だから美咲、悪かったよ。ホントにごめんな」

俺は、恥ずかしさの為、美咲から顔を逸らした。やっぱり好きな人ってのは名前を呼ぶだけで、照れてしまう。

「……いいよ」

「え……?」

「アルティメットやる!うん、私も裕也って呼ぶね!?いいよね!?」

その、美咲の眩しい笑顔に釣られて俺は自然に首を縦に動かしていた。一体、何なんだ……?

英語の時間に、ご機嫌になった美咲の横で俺は、何で急にオーケーをもらえたのか考えていた。しかし答えは出ず、結果オーライということにしておいた。