「なあ、アルティメットって男子だけなのか?」

「いや、女性だけチームのウィメンズ。ウィメンズに所属しない選手で構成されるオープン、オープンとウィメンズが混合で行うミックス、30才以上のみで構成されるマスターの各カテゴリーがあるんだ。それで…」

「裕也、もーいい!」

「何だよ、今からいいとこだったのに…」

説明の途中だっただけに何処か腑に落ちない俺だった。

「裕也君の説明だと、ミックスでの参加なら何とかなりそうね。裕也君、耕平君、大地君、私、後は裕也君の彼女。それで後二人集めれば…」

「沙梨奈、ちょい待ち。俺の彼女って?」

「榎本さん」

「彼女じゃないです」

うーん。何かあの日以来気まずいからな。アルティメット部に入ってくれるかどうか…。

「それに沙梨奈ちゃん。俺も大地も部活が…」

「掛け持ち。あるいは、試合の時の助っ人でもいいんじゃないかしら?」

助っ人…。待てよ。沙梨奈は言った。
『後二人いれば、ミックスで参加できる』
これ、いけるかもな?