『……美咲』

懐かしい声に私は、瞳を開けた。そこには、眩しいばかりの光と、一番会いたかった君がいた。

『裕也……!』

『そのままでいい、聞いてくれ』

ここが現実か夢かなんかどうでも良かった。あなたがいれば、それで良かった。

『美咲、愛してる。これからも、ずっと上で見守ってる』

そして、裕也は消えていく。

『裕也、待って!』

私は消えていく裕也を抱きしめた。

『私だって、愛してる。あなたと出逢えて幸せだった』

すると、裕也はニッと笑ってから、涙を流した。

『それが聞けて良かったよ』

それを最後に、裕也は完全に姿を消してしまった。

『……裕也』