「裕也……!!」

私の目から次々に涙が溢れ出してくる。あなたが、昔、私に言ってくれた一言を思い出す。

『違うって!榎本さんの瞳が綺麗過ぎて、瞳を見るのが恥ずかしいんだよ…!』

「美咲、だからお前の瞳、くれないかな?そうすればさ、俺、恐くない」

「……裕也」

『…美咲。もし…万が一お前の目が見えなくなっても、俺がお前の目になる。だから……泣くな』

あの時、あなたが言ってくれた言葉。忘れません。

ううん。あなたのこと、忘れません。

「……裕也、愛してるよ。ずっと、忘れないよ」

「……美咲、俺もだ」

「……お医者さん。裕也の目……私に移植してくれませんか?」

何で私は、この人を好きになったのかな?
ずーっと、君に言えなかったね。でも、今なら言えるね。

「……裕也。実は、私も一目惚れでした」

「……マジかよ?照れるわ」

教室に倒れ込んで来た君に、私は、思わず魅入ってしまった。心が熱い。初めてだった、あんな気持ちを抱いたのは……。

「お医者さん、私の目を裕也に移植してくれませんか?」

これは、私と裕也の……



Eye(愛) の 物語。


「愛してる」

二人、一緒に呟いて、私達はキスをしたね。

やっぱり、悲しかった。

すっごく、
あなたが恋しくなった。

だけど、

あなたを愛してよかった。

Eye Love…。