「いいにきまってるじゃない!美咲、あんたはどれだけ馬鹿な子なの?光が見えないって?いい、光ってのはどこにでも輝くものなのよ!美咲、目を閉じて、あなたの友達のこと思い浮かべてみなさい」

裕也のお母さんの言葉に、私は胸に手を当てて、私の仲間のことを考えた。

「……あ!」

そこには、たくさんの色が、光があった。初めての裕也と出逢い。お祭り。花火。初体験。そして、皆で遊んだフリスビー。旅行……。

「私、光なんて失ったものとばかり思ってたら、こんな近くにあったんだ……」

「美咲、だから頑張って生きていこう?ね!」

裕也のお母さんは私の手を握った。

「……うん!!」

生きていく。
光の見つからない世界で私は、生きていける。

だけど、私だけじゃない。

私の横で笑ってるのは、裕也。あなただよ?