夏休みも早、十日が過ぎていた。いや、気がついたら十日が経っていたと表現する方が正しい。それほど、準備に追われる毎日だった。
美咲に、パスポート作りを手伝ってもらったり、大地と耕平と服を買いに行ったり、渚と莢未に勉強を教えてもらったり…。もちろん、親にも旅行に行くことを許可してもらった。
これら全てが終わった頃は、すでに三日後に出発を控えていた。
そんな今日は、俺と美咲の四ヶ月記念日でもある。
午後から美咲が俺の家に遊びに来るのだが、俺の部屋は足の踏み場が無いといっても過言じゃないほど散らかっている。
こんな部屋の状態では美咲を招けない、と判断した俺は、陽菜にも手伝ってもらって、ただ今掃除の真っ最中なのだ。
「……お兄ちゃんって何型だっけ?」
陽菜が巻数をちゃんと揃えてから本を本棚に収納していく。
「AB型だけど?」
「Aを含んでるのに、この有様は酷いよ…」
陽菜はそう呟くと、床に散乱している小物を、小さい箱にまとめ始めた。
「陽菜、そんなのいいからとりあえず目立つ物から片付けていこう!」
俺は脱ぎっぱなしの服を丸めてタンスの中に乱暴にほうり込んだ。それを見ていた陽菜が、血相を変えて、俺に詰め寄ってくる。
美咲に、パスポート作りを手伝ってもらったり、大地と耕平と服を買いに行ったり、渚と莢未に勉強を教えてもらったり…。もちろん、親にも旅行に行くことを許可してもらった。
これら全てが終わった頃は、すでに三日後に出発を控えていた。
そんな今日は、俺と美咲の四ヶ月記念日でもある。
午後から美咲が俺の家に遊びに来るのだが、俺の部屋は足の踏み場が無いといっても過言じゃないほど散らかっている。
こんな部屋の状態では美咲を招けない、と判断した俺は、陽菜にも手伝ってもらって、ただ今掃除の真っ最中なのだ。
「……お兄ちゃんって何型だっけ?」
陽菜が巻数をちゃんと揃えてから本を本棚に収納していく。
「AB型だけど?」
「Aを含んでるのに、この有様は酷いよ…」
陽菜はそう呟くと、床に散乱している小物を、小さい箱にまとめ始めた。
「陽菜、そんなのいいからとりあえず目立つ物から片付けていこう!」
俺は脱ぎっぱなしの服を丸めてタンスの中に乱暴にほうり込んだ。それを見ていた陽菜が、血相を変えて、俺に詰め寄ってくる。