『ただいまー!!』 玄関のドアをあけると室内は真っ暗だった。 『しゅうくん?』 携帯のライトをたよりに電気をつける。 大好きな彼、しゅうくんの姿が見当たらない。 パニックになりスーパーの袋を放り捨て私は必死にしゅうくんの姿を探す。 『しゅうくん!どこにいるのー?』 ジジジ…ジジ… 2階の奥からノイズのような音が聞こえる。 転けそうになりながらも急いで階段を登ると、しゅうくんの部屋から薄暗い蛍光灯の色が目に入った。