『カーンカーンカーンカーンカーンカーンカーンカーン』
鐘が8回鳴ったと同時にいつの間にか後ろにし
ゅうくんが立っていた。
『あら、お腹がすいて降りてきたのね^^丁度出
来たから椅子に座ってて。』
しゅうくんからの返事は相変わらずないが、私
の言ったことをちゃんと聞いてくれる。
とぼとぼ椅子の方へ歩き、ゆっくりと腰をかけ
たしゅうくん。
お皿をテーブルに並べながら本日のメニューを
紹介する。
私が『いただきます』を言うまではしゅうくん
はいつも待ってくれる。
私がお箸を持つと同時にしゅうくんはご飯を食
べ始める。
結婚してないからこんな表現はおかしいが、熟
年夫婦のやり取りみたいだ。
言葉こそは交わさないものの、しゅうくんはな
んだかんだ私の事をいつも気にかけている。
だからやはり毎日愛おしさが増していくんだ。