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「美夢!玲夜!!」


病院に着くと通されたのは手術室前


どうやらまだ手術中らしい


「愛那、咲、ありがとうね。」


そう言って2人に近づくと飛びつかれた


「おぉ、、」


「ごめん!!!私たちが下っ端をちゃんと見てれば和樹くんが刺されることなんてなかったのに!」


「私たちのせいで和樹くんが!!」


泣いている2人の頭を撫でる


「大丈夫だよ。大丈夫だから。和樹って案外丈夫だから。簡単にやられたりしないから」


「でも!!」


「愛那、私たちはありがとうって言ってほしいな。きっと和樹もそう思ってるから」


「っ!!ありがとう、、、!!下っ端を助けてくれてありがとう、、、!!!」


「ん。どーいたしまして。和樹にも伝えてあげてね」


「うん!!!」


「よし、あとは私たちに任せて2人は帰っていいよ。竜弥たち迎えに来てるから」


「え?なんで竜弥?」


「さっき呼んどいたの」


「そっか、ありがとう」


「ん。じゃあ気をつけてね。また連絡するから」


「うん!」



2人を見送り玲夜と椅子に座る


未だに手術中のランプは消えない



和樹、早く帰っておいで


また私の事姫とか総長とか呼んで


あの下りほんとは好きなんだよ


お願い、早く帰ってきて、、、



「美夢、、、」


玲夜に呼ばれて隣を向くと抱きしめられた


「、、、玲夜?」


「我慢しなくていい。泣いていいんだ。」



その言葉に私の涙腺は崩壊した



「和樹、、、生きて、、、」



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