扉の方から声が聞こえて
目を向ければ













ゴミ袋を持った、男の子。
















夕日に照らされているせいか、





顔はよく見えなくて。













でも、顔が見えなくてもわかる。







わたしとは全然ちがうなって、






それが、、第一印象だった。













「おーい、きーてる?」








両手をバタバタ動かして






持っているゴミ袋が音を立てる。










『あ、、、はい。』













そう返事をすると、
ゴミ袋をとびら前に置いて












わたしに、近づいてきて。












わたしの持っているほうきを掴む。












「かーして!」













わたしの手からほうきを持ちとると









『、、、え?』










わたしのはき集めたゴミを










ロッカーの下や棚の間に。













「はい!おわり!!!!
ごみ捨ていこ!」













『え、掃除は、』












「いまので終わりっしょ?
ごみ捨てしてはやく帰ろーぜ!」
















勝手に教室のゴミをまとめて







自分の持ってきていたゴミ袋ふたつを左手。









もうひとつは右手。








そしてわたしの右手にひとつ、持たせる。















「ほらなにしてんの!
これもって!」












わたしの空いてる左手を
右手に持っているゴミ袋に触れさせて。













なぜか、一緒に持ってる状態。












…ていうか、誰?