「いいですか?何度も何度も言っていますが、お茶会で出されるものには決して手を出してはなりません。いつどこで誰が姫様の命を狙っているかわかりませんからね?」
富さんはそう言って私に何度もくぎを刺す。
怖い時代だ。毒殺が当たり前のように存在しているらしい。
1回目のお茶会では私はわざと聞こえる声のひそひそ話で、脆姫(もろひめ)とさんざんののしられた。
王に愛されているのに、子供を産むことができない私を8人の姫たちもよく思っていない。
自分の国を守るため、姫たちは王からの寵愛を受けたいと思っているのだろう。
でも王である鉄平はほかの姫の部屋へは一度も行ったことがないらしい。
あとから聞いた話、8人の姫たちは個別的に王と会ったことがないらしく、皆で顔を合わせる祭で年に一度か二度しか会っていないらしい。
国を治める王。この時代では簡単に目にすることもできない存在だからこそ、戦場へ出向いておさめることに意味があるのだと御影さんが教えてくれた。
富さんはそう言って私に何度もくぎを刺す。
怖い時代だ。毒殺が当たり前のように存在しているらしい。
1回目のお茶会では私はわざと聞こえる声のひそひそ話で、脆姫(もろひめ)とさんざんののしられた。
王に愛されているのに、子供を産むことができない私を8人の姫たちもよく思っていない。
自分の国を守るため、姫たちは王からの寵愛を受けたいと思っているのだろう。
でも王である鉄平はほかの姫の部屋へは一度も行ったことがないらしい。
あとから聞いた話、8人の姫たちは個別的に王と会ったことがないらしく、皆で顔を合わせる祭で年に一度か二度しか会っていないらしい。
国を治める王。この時代では簡単に目にすることもできない存在だからこそ、戦場へ出向いておさめることに意味があるのだと御影さんが教えてくれた。