「泣かせてばかりだな。」
「これは幸せの涙だからいいの。」
「幸せな涙か。早く婚姻を結んで正式に一緒に居られるようにしたいな。そのためにも無事に早く戻る。待っていてほしい。」
「待ってる。」

私は心に決めた。

鉄平がいない間にいろいろと勉強をしようと。そして自分の体を大切に、周りから婚姻を認めてもらえるような人になろうと。

何度もそう心で繰り返しながら、鉄平の胸の中で私はいつの間にか眠りに落ちた。


もう一度目覚めた時、同じ場所に居られるようにと願いながら。