数日後。
菊姫の葬儀が行われた。
かなり盛大な葬儀は鉄王の計らいらしい。
その時に、菊姫の家臣から手紙を受け取った。
この世界の文字がまだ読めない私は富さんに代わりに読んでもらえるようお願いした。
【紅姫に抱きしめられたとき、あなたの温かさと大きさと強さを知りました。今にも折れそうな体の中に秘める未知なる力に驚きました。あなたなら王を守り支え、戻るべき場所となれる。この国はあなたが王といる限り安泰と確信しました。数々のご無礼をお許しください。あなたと王の未来と、この国のさらなる繁栄を願っています。菊姫】
あの日、菊姫は自ら命を終えることを決めていたんだ。
富さんから預かった手紙を私は抱きしめて涙をながした。
この涙は悲しみだけではなく、菊姫の温かさを感じた、あたたかい涙だ。
菊姫の葬儀が行われた。
かなり盛大な葬儀は鉄王の計らいらしい。
その時に、菊姫の家臣から手紙を受け取った。
この世界の文字がまだ読めない私は富さんに代わりに読んでもらえるようお願いした。
【紅姫に抱きしめられたとき、あなたの温かさと大きさと強さを知りました。今にも折れそうな体の中に秘める未知なる力に驚きました。あなたなら王を守り支え、戻るべき場所となれる。この国はあなたが王といる限り安泰と確信しました。数々のご無礼をお許しください。あなたと王の未来と、この国のさらなる繁栄を願っています。菊姫】
あの日、菊姫は自ら命を終えることを決めていたんだ。
富さんから預かった手紙を私は抱きしめて涙をながした。
この涙は悲しみだけではなく、菊姫の温かさを感じた、あたたかい涙だ。