「ちなみに明日千葉先輩の家でクリスマスパーティーするってことはベランダの君は知ってるの?」

「ん?3人でパーティーするってことは言ったけど、千葉先輩の家でってことは言ってないかも」

「…小夏、それは言っといた方がいいかも」

「へ?何で?」

「…一応、セフレとして、他の男の家に行く時は一言断っといた方が無難」

「…え、セフレってそういうものなの?」

「…いや、アンタたちの場合はその方が無難」

私たちの場合?
あくまでセフレの私たちは、それぞれがどこで何をしていようとも干渉する権利はない。
だって私たちは付き合っているわけじゃないのだから。

イチさんが気にするとも思えないけど、まぁそういうことなら一応言っておくか。




ーーそんな軽い気持ちでいたこの時の私を、私は殴ってやりたい。