「…好きとか付き合ってって言われた訳じゃないし…」

そう、そうなのだ。身体は重ねるけれど、好きだとか付き合ってだとか、そう言う類の言葉は一切イチさんの口から出てはいない。

「小夏は言ったの?好きだって」

「…いやいや!今更言えないよ、そんなの!だって言ったらこの関係も終わっちゃうかもしれないじゃん…」

身体から始まった関係は、そこに気持ちが伴ってしまったらきっとあっという間に崩壊する。
しかも1年近く募らせてきた私の気持ちは相当重い。
絶対に知られる訳にはいかない。
…ベッドの上では何度も言いそうになってしまってるけど、その度に何とか堪えている。

「…でも、単純に考えて小夏みたいな幼児体型をセフレにしようと思うか?しかも同じ会社の上司と部下でお隣さんでしょ?リスク高すぎない?」

くっ…!幼児体型は、私が1番気にしていることだ。
イチさんも、よくこんな身体で何度もやれたと思う。
でも…