私は遠い目をして呟く。

今日は水曜日で、クリスマスイブはもう明日に迫っている。

今日は久しぶりの真帆とランチ。
年末が近づくにつれてお互いなかなかに忙しく、ようやく時間を合わせてランチに来れた。

疲れた身体はイタリアンのこってりとか、タイ料理のピリ辛とかよりはあっさり薄味の優しい和食を求めていて、今日も今日とていつもの和食カフェに来ている。

真帆にはあの歓送迎会兼忘年会の翌々日の日曜日、LINEで『ただのお隣さんからセフレに昇格しました』とだけ送ったら、『は?』と一言返信が来て、速攻で電話が掛かって来て呼び出され、全てを洗いざらい話した。

「っていうか、本当にセフレなの?彼女になったっていう可能性は?」

言葉をオブラートに包めない真帆だけど、この真っ昼間に、しかもこんな公共の場でセフレとか言うのは流石に憚れるらしく、小声になっている。