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あれから約2週間。

イチさんの夜の色気を目の当たりにして、どうしてもスーツの下のその逞しい筋肉を想像してしまって最初は職場で顔を合わせるのが恥ずかしくて仕方なかったけど、その後も2日から3日に1回のペースで順調にセフレの関係を続けていたことでだんだんと慣れてきた。

泊まった日は、イチさんの作った朝ご飯を一緒に食べてから出勤する。

どうせ行き先は一緒なんだから車で一緒に行けばいいと言ってくれたけど、万が一会社の人に見られたら絶対怪しまれるし、バレたら困るから出勤は別々で。

2週間でだいぶセフレも板についた気がする。


「…板についたって、アンタねぇ…」

目の前には呆れ顔の大和撫子。呆れ顔も美しい。

「…クリスマス前に頑張ってみようと思ったら、何かこんなことに…ね」