そうか、私連れ込まれたんだった。
それで、ついにイチさんとベランダの壁を越えちゃったんだ…

酔った勢いと、あ、イチさんは缶ビール1杯しか飲んでないから酔った勢いではないか。

私は酔った勢いで壁を壊そうとして、そしてイチさんはたぶんその場の雰囲気と欲に負けて、私たちはヤってしまった。

…何だろう、これはただのお隣さんからセフレに昇格したってことだろうか。
昇格って言えるのか?むしろ降格なのか?
…分からない…

ヤッたからと言って自惚れるつもりはない。

つまりこれは身体だけの大人の関係、って奴だ。
世間一般に言うセフレ、という奴。

こんなチビでお子ちゃまの私がセフレとか…
自分が1番驚いているけれど、これでいい。

ただのお隣さんという脆くて弱いポジションより、セフレの方が数倍も強いポジションな気がするから。
だからこれは昇格、だ。

そうして一宿一飯のお礼のお皿洗いを終えた後、イチさんは宣言通りまた私を抱いたのだったーー