美鈴先輩も次から次へと料理をお皿に取り分けてくれる。

「なーんか緒原はつい構いたくなっちゃうんだよなー。ちっこいからか?ちっこいからなのか?」

と千葉先輩。

「それは否定できんな」

「美鈴先輩まで…!」

「緒原は兄弟いるの?」

「あ、はい、兄と姉がいます」

「末っ子か!典型的な末っ子気質だな!」

「…っていうか、美鈴先輩、俺たち昨年も同じような会話してません?」

「偶然だな千葉。私も今この状況、デジャブった」

それを見ていた蔭山部長がガハハ!と笑った。

「お前たちのそのじゃれあいが見れなくなんの、寂しいなー」


「…ぶ、ぶちょ〜…!」

そのセリフにうるっと来た私はもう半ベソ状態。

「なんだなんだ、泣くなよ緒原!辞めるわけじゃないんだから!あっちの方旅行来ることあったら顔出せよ!」