空き教室に着くと私の背中に壁を付けて、八神君の腕が私の顔の横にあり、私の顔を挟むように置いた


簡単に言えば、壁ドンってやつ


「ちょっ、何してるの?!」


「ふーん、面白いじゃん」


そう言う八神君はニヤッとしながら私を見た


「ねぇ君」

「俺の事絶対好きにならないんでしょ?」


「う、うん」


「なら、俺と恋をしよ」


「は?」


八神君の訳分からない言葉にガチトーンで反応してしまった


「何言ってんの?」


「そのまんまだよ」

「俺と同居して先に相手を好きになった方が負けね?」