「ただいまー」


「おかえり柚香!」


私はいつも通り自室に向かおうとすると、


「顔赤いけど熱でもある??」


!?

あの鈍感なお母さんにまで気づかれるなんて…。


「ないよ。多分走ってきたからだと思う」


「ふーん」


私はお母さんにそう言い残して部屋に向かった。


その日の夜あまり寝れなかったことは言うまでもないけど。