すると今度は花田くんが小林くんに視線を向けた。
「で? そっちはどうなってんのかな?」
「は?」
花田くんの質問は勿論小林くんと沙良ちゃんの事だ。
突然振られて答えれないでいる小林くんに代わって、沙良ちゃんがあっさりと答えた。
「ああ、うん。付き合うことになったよ?」
やけにサラッと言ってのける沙良ちゃんに不安になる。
きっとみんなも思っただろう。
ちゃんと恋心自覚して付き合うことにしたの!?
と。
沙良ちゃんの普段と変わらない様子に、自覚してなくて取りあえず何となく付き合うことにしたんじゃあ……と考えてしまう。
「ね、ねぇ沙良? それってちゃんと好きだと思って付き合ってるんだよね?」
あたし達の思いを美智留ちゃんが代表して口にしてくれた。
でも沙良ちゃんはどこまでも軽くて……。
「そりゃあ、勿論好きだけど?」
「友達の好きじゃないんだよ?」
続けて聞く美智留ちゃん。
でも分かる。
沙良ちゃんの様子を見ると“好き”の違いをちゃんと分かっているのか不安になるから。
「で? そっちはどうなってんのかな?」
「は?」
花田くんの質問は勿論小林くんと沙良ちゃんの事だ。
突然振られて答えれないでいる小林くんに代わって、沙良ちゃんがあっさりと答えた。
「ああ、うん。付き合うことになったよ?」
やけにサラッと言ってのける沙良ちゃんに不安になる。
きっとみんなも思っただろう。
ちゃんと恋心自覚して付き合うことにしたの!?
と。
沙良ちゃんの普段と変わらない様子に、自覚してなくて取りあえず何となく付き合うことにしたんじゃあ……と考えてしまう。
「ね、ねぇ沙良? それってちゃんと好きだと思って付き合ってるんだよね?」
あたし達の思いを美智留ちゃんが代表して口にしてくれた。
でも沙良ちゃんはどこまでも軽くて……。
「そりゃあ、勿論好きだけど?」
「友達の好きじゃないんだよ?」
続けて聞く美智留ちゃん。
でも分かる。
沙良ちゃんの様子を見ると“好き”の違いをちゃんと分かっているのか不安になるから。