「同性のあたし達ですらそう思うんだから、きっと異性ならもっとドキドキしてるはずだよ。だからあたしは日高に同情するって言ったのよ。灯里が異性にメイクしまくったら灯里の取り合いになりかねないから」
「いや、流石に取り合いまではいかないかと……」
確かに陸斗くんにも杉沢さんにもゾクゾクしたって言われたけど……。
でも男の人が皆そうなるとは限らないし……。
うん、取り合いは大げさだよね。
そんな風に心の中で言い訳と納得をしていたら、沙良ちゃんが「大体さ」と話し出す。
「結局灯里は日高への気持ち気付いたの? まさかまだ……?」
どれだけ鈍感なのかと言外に言われている気がして、つい反論するように答える。
「ちゃ、ちゃんと気付いたよ! ……校外学習のうちに」
具体的な瞬間は恥ずかしいので濁した。
気付いたのは陸斗くんが助けに来てくれたあの瞬間。
でも、同時に本当は最初から好きだったことにも気付いた。
本当に、あたしってどれだけ鈍感なんだ!? って思えて恥ずかしい。
「いや、流石に取り合いまではいかないかと……」
確かに陸斗くんにも杉沢さんにもゾクゾクしたって言われたけど……。
でも男の人が皆そうなるとは限らないし……。
うん、取り合いは大げさだよね。
そんな風に心の中で言い訳と納得をしていたら、沙良ちゃんが「大体さ」と話し出す。
「結局灯里は日高への気持ち気付いたの? まさかまだ……?」
どれだけ鈍感なのかと言外に言われている気がして、つい反論するように答える。
「ちゃ、ちゃんと気付いたよ! ……校外学習のうちに」
具体的な瞬間は恥ずかしいので濁した。
気付いたのは陸斗くんが助けに来てくれたあの瞬間。
でも、同時に本当は最初から好きだったことにも気付いた。
本当に、あたしってどれだけ鈍感なんだ!? って思えて恥ずかしい。