「へぇ……本当にメイク上手いんだな」
自分の顔を確認して、杉沢さんは軽く驚く。
「次俺! 俺にもやってみろよ!」
そしてメイクが終わったから騒いでも大丈夫と思ったらしいお兄さんが、またうるさくなった。
お兄さんにもメイク?
メイク出来るのは嬉しいんだけれど、何でかなぁ?
お兄さんにはやりたくないって思うのは。
そんな思いを口には出来なくても表情には出した。
でもやっぱりバカなのかお兄さんは気付かず近付いて来る。
「なあなあ! ぅぐっ」
そんなお兄さんの頭を杉沢さんが掴み押しのけた。
「お前はダーメ」
そして彼の目があたしを捕らえる。
「っ!」
杉沢さんの眼差しに、一瞬息が止まった。
獲物を見つけたような目。
でも陸斗くんのとは違う、もっと絡みつくような……そう、蛇に睨まれたらこんな感じ。
自分の顔を確認して、杉沢さんは軽く驚く。
「次俺! 俺にもやってみろよ!」
そしてメイクが終わったから騒いでも大丈夫と思ったらしいお兄さんが、またうるさくなった。
お兄さんにもメイク?
メイク出来るのは嬉しいんだけれど、何でかなぁ?
お兄さんにはやりたくないって思うのは。
そんな思いを口には出来なくても表情には出した。
でもやっぱりバカなのかお兄さんは気付かず近付いて来る。
「なあなあ! ぅぐっ」
そんなお兄さんの頭を杉沢さんが掴み押しのけた。
「お前はダーメ」
そして彼の目があたしを捕らえる。
「っ!」
杉沢さんの眼差しに、一瞬息が止まった。
獲物を見つけたような目。
でも陸斗くんのとは違う、もっと絡みつくような……そう、蛇に睨まれたらこんな感じ。