何だか、カップルってわけじゃないけれどこういう分かれ方が自然になって来たな。

 工藤くんと美智留ちゃん。

 小林くんと沙良ちゃん。

 そして日高くんとあたし。


 まあ、最初にあたし達が花田くんとさくらちゃんを二人きりにしようとしてたからなんだろうけれど。

 いつの間にか男女一組になるときはこの分かれ方が普通になってる気がする。



 さて、いつもと違う取り合わせになってしまったあたしと花田くん。

 皆に取り残されてしまったけれど、こうなったらさくらちゃんのところに行くしかないよね。


「……えっと、さくらちゃん達追いかけようか?」

「……ああ、そうだね……」

 明らかに気落ちした声でそう返事をした花田くんと一緒に、さくらちゃんと日高くんが向かった方へ歩き出した。


 でもこれ、完全にあたしと日高くんはとばっちり受けた感じだよね……?

 しかもちょっと押し付けられた様な感じもするし。


 そう思いながらも、二人を仲直りさせるため、足を速めたのだった。